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看板犬、さゆりが加わりました。
「推定12〜13歳と聞く女の子のわんちゃん「さゆり」を保護しました。
その日から、私の暮らしに新しい命が加わりました。

きっかけは、知人が運営する訪問介護事業所のInstagram投稿。
独居の高齢者の方にお世話されていたこの子は、その方が施設に入ることになり、引き取り先がなくなってしまったのです。
「このままだと殺処分になるかもしれない」
そう聞いた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられました。
知ってしまった以上、見過ごすことはできない。誰も引き取り手がいないなら、最後の砦になろう——そう決めました。
さゆりのこれまでの暮らしは、あまりにも過酷でした。
杖で叩かれたこと、人間の食事(のど飴・中辛カレー・カップラーメンなど)を与えられたこと、山に捨てられそうになったこと…。自分の出産した子は先に旅立ったようです。病院にも行ってもらえず、狂犬病予防接種も皮膚病治療も受けられないまま。
毛は抜け落ち全身がピンク色にただれ、歯はボロボロで歯周病、目は炎症で目やにが覆い、トイレのしつけもされていません。
その一つひとつを聞くたび、胸が痛みました。

思えば、独立を決めてから、なぜか毎年のように動物を保護してきました。
生まれたての子猫、山で衰弱していた猫、高齢者に飼われていたけれどFIV(猫エイズ)陽性で引き取り手がなかった猫…。
どの子も今も私の家で暮らしています。
そして今年、初めて迎えたわんちゃんが、さゆりです。
介護支援専門員として、高齢者とペットの関係を数多く見てきました。
ペットが生きる力になる方もいれば、事情で手放さざるを得ない方もいます。
犬カフェの店主さんの「その子たちは幸せか?」という言葉が、私の視点を変えました。
高齢者だけでなく、動物の幸せも考えるようになったのです。動物愛護団体の方からも聞きました。
高齢者が飼えなくなり、行き場を失うペットは年々増えていること。
毎日のように相談が寄せられ、対応しきれないほどだという現実。
今は、職員や仲間と一緒に、さゆりが「幸せだ」と感じられる時間を一日でも多く過ごせるよう、全力で支えています。
そして将来的には、高齢者とペットが共に暮らせる施設や、飼えなくなった高齢者のペットを支える仕組みを事業として形にしたい。
まずは、目の前の命を守ることから。
さゆり、これからは安心して、穏やかな日々を過ごそうね。」

成長記録をインスタグラムで更新しています。
